
子どもが小さい時に一緒に七夕飾りを作っていると・・・
「ねぇ~ママ、どうして七夕飾りって作るの?」ですとか
「なんで、折り紙でお星さまやちょうちんとかを作るの?」ですとか
「なんで短冊に願い事を書くの?」ですとか
そりゃあもう、質問攻めでした。
「どうして~?」「なんで~?」と聞かれても、ぶっちゃけ七夕飾りの意味や由来など
大人の私でもあまり考えたことがなかったので、うまく答えられませんでした。(^^;)
でも子どもは待った!がきかずに、「なんで~?なんで~?」と繰り返し聞くので
「・・・た、た、た、七夕だから…かな?・・・」と、わけのわからない苦し紛れで答えてました。(^^;)
そうです!
七夕の由来といいますか、織姫さまと彦星さまの七夕の物語はなんとな~くは知ってはいましたが
なんで七夕飾りを飾るのか?その意味は?由来は?…については、あまり考えたことがなかったのです。
自分自身もほとんどわかっていないのに、それを小さい子どもにわかりやすく伝えるなんて
そりゃあもう至難の業ですよね…(^^;)
そこで今回は、子ども向けにわかりやすくサッと伝えられるように
・七夕飾りの基本的な種類
・七夕飾りの意味
などについて、ご紹介していきます♪
そもそも、なぜ七夕飾りをするの?
元々の意味は、女の子が裁縫や機織りがうまくなりますようにとの願いも込めて、紙衣(かみごろも)を飾り
お祈りしていました。
これが、七夕飾りの始まりと言われています。
紙衣は、昔から病気や災いを避けるために、自分の身代わりとして捧げたと言われている
紙で作った着物のことを言います。
笹の葉に飾る短冊に、今年も健康で元気でいられますように!と書くのと
同じ願いがあるということですよね。
短冊ひとつひとつの「色」の意味とは?
七夕飾りは、中国の「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」にも由来しているので
短冊ひとつひとつの「色」にも、実は意味があるんです。
「五色の短冊~♪わたしが書いた~♪」の意味です。
その「五色」の意味とはコチラです。
・緑(青)→<東>/木・仁・・・徳を積む。人間力を高める。上手くなりたいこと。
子ども向けの伝え方⇒「(スイミングを習っていれば)泳げるようになれるといいね。」
・赤→<南>/火・礼・・・父母やご先祖様への感謝の気持ちを持つ。
子ども向けの伝え方⇒「ママやパパや、ママやパパのおばあちゃんやおじいちゃんにありがとうの気持ちを伝えようね。」
・黄→<中央>/土・信 ・・・信頼関係を強くする。友達・知人を大切にする。
子ども向けの伝え方⇒「みんなと仲良くしようね。」
・白→<西>/金・義・・・やるべきこと、義務や決まり(ルール)を守る。
子ども向けの伝え方⇒「ちゃんと約束は守ろうね。」
・黒(紫)→<北>/水・智・・・学業の向上。
子ども向けの伝え方⇒「字がキレイに書けるようにがんばろうね。」
七夕飾りの種類と意味は?
小さい子どもに聞かれた時に、わかりやすい言葉で伝えてあげるためには
七夕飾りのそれぞれの意味を伝えると共に
「七夕飾りをつけてお願い事をすると、天の神様がお願い事をかなえてくれるんだよ。」と
簡潔に伝えてあげるのが一番いいのかもしれませんね。
小さい子どもに夢を与えるような答えを返してあげることによって、子どもも七夕をもっと深く知れて
七夕行事をもっと楽しめるかもしれませんね。
それでは、詳しく見ていきましょう。
①笹の葉(ささのは)
笹の葉は、天に向かって真っすぐに生えています。
そして、笹の葉の成長のスピードはものすごく早いので
天まで、願い事がスピーディーにきちんと届きますように・・・という意味が込められています。
その他には、邪気や災害から守ってくれますようにというという意味が込められています。
★子どもへの伝え方★・・・「○○ちゃんのお願い事が、天の神様にきちんと届きますように!って飾ろうね。」
②短冊(たんざく)
書いたお願い事が、織姫さまと彦星さまに届くように飾ります。
また、短冊の色ごとにそれぞれ違う意味合いがあります。
それぞれの色の意味合いに合わせて願い事を書くと、かないやすくなります。
(※上記ご参照ください)
※お願い事は、物が欲しいという願い事ではなくて、手習い事の上達を願う方がいいでしょう。
★子どもへの伝え方★・・・「スイミングが上手くできますように!って飾ろうね。」
③織姫さまと彦星さま(おりひめさまとひこぼしさま)
織姫さまと彦星さまのように、好きな人と思いが通じ合いますように、永遠の愛が続きますようにといった
恋愛がうまくいきますように!という意味が込められています。
★子どもへの伝え方★・・・「○○ちゃんと仲良くできますように!って飾ろうね。」
④星飾り(ほしかざり)
星に願いが届きますように!、星に願いがかないますように!という意味が込められています。
★子どもへの伝え方★・・・「○○ちゃんのお願い事が、天の神様にきちんと届きますように!って飾ろうね。」
⑤折り鶴(おりづる)
千羽鶴(せんばづる)を飾るのが一般的のようです。
(家族の中で、一番長生きしている人の年の数だけ飾るのが一般的みたいです。)
この千羽鶴を飾る意味としては、家族の健康や長寿を願う意味が込められています。
家族が健康で長生きしますように!という意味が込められているというわけです。
★子どもへの伝え方★・・・「家族みんなが長生きできますように!って飾ろうね。」
⑥吹き流し(ふきながし)
織姫さまのように機織りや裁縫が上手になりますように!という意味が込められています。
折り紙を輪っかにして、等間隔に切れ込みを入れて作る場合もありますし
紙風船やくす玉に五色のテープ(糸)を貼り付けたものもあります。
★子どもへの伝え方★・・・「お裁縫が上手になりますように!って飾ろうね。」
⑦紙衣(かみごろも、かみこ)
七夕飾りの一番上に飾る、和紙で作った着物のことです。
女の子の裁縫の腕が上達しますように!という意味や
病気や災害を紙衣が身代わりになって受け止めてくれますように!という意味が込められています。
その他にも、着るものに困らないように!という願いも込められています。
★子どもへの伝え方★・・・「○○ちゃんが健康で元気に過ごせますように!って飾ろうね。」
⑧輪飾り(わかざり)
心に抱いた夢がいつまでもつながっていきますように!や
みんなの夢がつながりますように!という意味が込められています。
★子どもへの伝え方★・・・「お友達と一緒にお歌の発表会がうまくいきますように!って飾ろうね。」
⑨巾着(きんちゃく)
近年では、アクセサリーなどの小物入れというイメージが強い巾着ですけれども
昔は、財布としてよく使われていました。
お金が貯まりますように!という意味が込められていたり
商売繁栄や金運の向上という願いも込められています。
折り紙を使って財布や巾着の形に折って飾ったり、地方によっては本物の財布を飾るところもあります。
★子どもへの伝え方★・・・「無駄使いをしないで、お金をきちんと貯められますように!って飾ろうね。」
⑩投網(とあみ)・網飾り(あみかざり)
魚を捕るための漁網(ぎょもう)を表した飾りのことです。
豊年豊作、つまり豊漁になりますように!という願いが込められています。
食べ物に困りませんように!という意味が込められています。
その他には、幸せを一網打尽(いちもうだじん)にする!という意味も込められています。
★子どもへの伝え方★・・・「幸せになれますように!って飾ろうね。」
⑪屑籠(くずかご)
七夕飾りを作るときに出た紙くずなどを、折り紙で折ったかごに入れて飾ります。
つまり、ゴミを捨てる籠を表した飾りものです。
整理整頓を心がけ、ものを大事に粗末にしませんようにという願いや
忘れないように!という意味が込められています。
つまり、倹約の心を育み節約を願う意味が込められています。
★子どもへの伝え方★・・・「お片付けがきちんとできますように!って飾ろうね。」
⑫貝飾り(かいかざり)
海の恵みを受ける事ができますように!という意味が込められています。
★子どもへの伝え方★・・・「美味しいお魚やお寿司が食べられますように!って飾ろうね。」
⑬菱飾り(ひしかざり)
天の川をイメージして作られています。
★子どもへの伝え方★・・・「お空に星がたくさん集まって、それが織姫さまと彦星さまが会う天の川を表しているんだよ。」
⑭提灯(ちょうちん)
心を明るく照らすという意味が込められています。
その他には、願い事を書いた短冊を明るく照らすと言われています。
★子どもへの伝え方★・・・「○○ちゃんがいつもニコニコ明るい心でいられますように!って飾ろうね。」
ちなみに、七夕飾りは折り紙で簡単に作れちゃいますよ。
作り方はこちらの記事をチェックです!
なぜ笹に飾るのか?
先ほどもご紹介しましたが、なぜ笹に飾るのか?を、もう少し詳しくご紹介していきます。
なぜ笹に飾るのか?というと、昔の人は「笹」は神聖な植物だということを信じていたからです。
昔の人は笹が神聖な植物だと信じていた理由には3つあります。
①笹はまっすぐに天に向かって伸びているものですし、笹の葉の成長のスピードはものすごく早いので
笹に願いを込めた飾りを飾りつけることによって、天の上の神様やご先祖様に直接願いが届くと信じていたからです。
②笹は生命力が強く殺菌効果もあるので、笹には魔除けの効果があるとされていたからです。
③七夕の歌の歌詞にもありますように「笹の葉サラサラ~♪」のサラサラという音には
ご先祖様や神様が宿るとされていたからです。
まとめ
七夕飾りの由来や意味について調べてみて思ったことは、このようにそれぞれに
きちんとしたいろんな意味があるっていうことです。
小さい子どもに伝えるには、まだちょっと難しくて伝えづらいこともありますが
子どもの年齢に合わせて、丁寧に伝えて教えてあげられるといいですね。
七夕飾りの意味を事前に知っていると、笹に飾り付ける時もその意味を考えながら
子どもと一緒に楽しく飾れそうですよね。
それに、七夕飾りのほとんどは折り紙で簡単に作られるものが多いので、子どもと一緒に作りながら
その意味を伝えてあげると子どもも楽しく覚えられるかもしれませんよね。
子どもに楽しみながら伝えてあげることが、一番子どもに伝わりやすいですよね。
そして、今年の短冊は何を書こうか?子どもと一緒に考えるのも楽しいかもしれませんね。
今年の七夕は、今までよりももっと楽しめる行事になるといいですね♪