
長かった妊娠生活もそろそろ終わりを迎えようとしている時に
「赤ちゃんに早く会いたいけれど、出産の痛みが怖い・・・。」
と不安に感じているママさんも、非常に多くおられることかと思います。
・出産の時の陣痛ってどんな感じで痛いのかな?
・どれぐらい痛いのかな?
・私に耐えられるのかな?
と不安や心配になりますよね。
「想像をはるかに超える痛みだったよ~。」と先輩ママから聞けば聞くほどワクワクと楽しみな反面、経験したことのない激しい痛みに襲われると思うと不安にもなるものです。
今回は、同じように出産や陣痛の痛みが怖かったけれど無事に出産した先輩ママからのお話をご紹介していきます。
事前に、出産や陣痛に対する不安や恐怖が少しでも柔らげばいいな…。
という思いを込めてご紹介していきます。
Contents
陣痛の痛みってどれくらい痛いの?
まずは、出産の痛みの前に経験する「陣痛の痛み」についてまとめてみました。
初めて出産をする場合、この「陣痛の痛み」についてあまりイメージがわかないものではないでしょうか?
よく「鼻からスイカが出てくるような感覚で超~激痛だった…。」と表現されます。
当たり前ですが、鼻からスイカが出てきた体験がないので、どれほど痛いものなのか?
が想像できずに非常に不安になりますよね。
人それぞれで痛みの感じ方はまったく違うものなので、自分の痛みははたしてどれくらいのものなのか?
という痛みの度合いは、いざ出産という時にならないとわからないものですよね。
体験ママに陣痛の痛みを表現してもらうと…
・ひどい下痢が1ヶ月くらい続いている激しい腹痛の感じだった
・生理痛を1年間くらいまとめて強烈に痛くした感じだった
ですとか、表現の仕方は人によってさまざまです。
痛みの度合いは人によってさまざまなものですが、陣痛はずっと痛みが連続して続くというわけではありません。
痛い時があり、痛くない時があり・・・という風に波があるのです。
痛い時のピークは、おもわず叫んでしまうほどの痛みだったり逆に痛くない時は、(始めは)全然何も感じなかったりもします。
子宮口が開いてくると数分間隔で波がきますので、私はこの「もうすぐ陣痛(の痛み)がくるぞぉ~。」
っていうときが、一番たまらなく怖かったです。
ですが、「ママと一緒に赤ちゃんも頑張って出てこようとしてるんだ!」っと自分に言い聞かせてその痛みに耐えてました。
カワイイわが子に会える楽しみ…というものがなかったら、きっとこの痛みには耐えられないかもしれませんね。
出産の痛みや、出産の体験談についての記事はこちらです~。
出産の瞬間はどれくらい痛いの?
では、次に「出産の瞬間はどれくらい痛いの?」かについてまとめてみました。
出産をする時には、何時間もの陣痛を経てから赤ちゃんが出てきます。
陣痛~出産にかけての痛みは、お産が進むとともに徐々に変わっていきます。
赤ちゃんは子宮の中から産道を通って、徐々に下降してくるので最初は、おなか全体や下腹部に痛みを感じます。
次に、赤ちゃんが骨盤に入ってくると恥骨(ちこつ)や腰あたりに痛みを感じてきます。
もうすぐ生まれる(子宮口のほとんどが開いた時)というころには、外陰部(腟口)や肛門(こうもん)あたりに
強い圧迫を感じたり強い痛みを感じたりする人が多いようです。
あとは、腰周辺の痛みも強くなってきます。
しかし、もちろん骨盤の大きさや角度は人によって違うものなので、痛みを感じる場所も痛みの強さも当たり前ですが人によってそれぞれで異なります。
あとは…
いざ産む!っという瞬間は、必死すぎて何も痛みを感じませんでした。
むしろ、やっと出せるー!という快感すらあったくらいです。笑笑
という意見も結構多く聞かれるんですよ。
出産が痛くない人っているの?
出産が痛くないと感じる人は、なんと意外にも存在しています。
そんな方達に共通しているのは
・呼吸法が上手な人
・リラックスして出産に臨めている人
・胎話が上手な人
などがそうです。
当たり前ですが、痛みに関する感覚にも個人差がかなりあります。
子宮は筋肉ですので、緊張していると硬直してしまいます。
緊張している状態では、子宮口がなかなか開かずに出産は進めることができません。
反対にリラックスをしていると、自然と体の力を上手に抜くことができて
痛みを分散させることができるのです。
つまりリラックスをしている状態ですと、体に余計な力が入らないのでそれで痛みを感じにくくできるのです。
その他にも、陣痛での痛みの軽減やいきみ逃しには適した呼吸方法があります。
それが、本番(出産時)に上手くできている時も痛みを感じにくいものになります。
その為にも、普段から呼吸法のトレーニングをしておくことをオススメします。
また、出産時に助産師や医師のアドバイスや指示をきちんと聞くことも非常に大切なことです。
・息を吸って~
・息を長めに吐いて~
・力を抜いていきましょう
・力いっぱいいきみましょう
などの的確な指示に合わせて行動をすることで、余計な痛みを感じにくくなるのです。
あとは、胎話が上手なママも痛みを和らげることができます。
(※胎話とは、赤ちゃんの気持ちを考えて心を通わせることです。)
出産の時に激しい痛みを感じていたとしても、胎話をしているママは
「赤ちゃんも痛いんだ。私と一緒に頑張っているんだ!」などと感じて、前向きになって冷静な気持ちにもなります。
それを通して、上手なリラックスや上手な呼吸法につなげていけば、痛みは感じにくくなることでしょう。
痛みを感じにくくするための対策方法を一挙ご紹介!
出産の痛みを感じにくくする方法としては、次のような対策方法があります。
リラックスした姿勢をとる
陣痛を感じている時は、自分が一番楽と感じる姿勢をとります。
子宮口が全開してからは、出産に適した姿勢をとらなければいけませんけれどそれまでは、自分が一番楽な姿勢をとっても大丈夫です。
仰向けに寝転がるという姿勢はとてもしんどいので、うつむきになったり、横向きになっったり身体を丸めたり、四つんばいになったり・・・。
あとは、布団や抱き枕を使ってそれらを抱きかかえたり、壁にもたれかかって立ってみたり背もたれのあるイスに前後逆に座って背もたれを抱きかかえたり、などなどを試している人が非常に多いようです。
姿勢次第で、痛みを軽減できることができますので、いろいろと試して自分にぴったりな姿勢をみつけてくださいね。
呼吸法(ラマーズ法)を意識する
これ、本当にそうなんですが陣痛が来ると想像以上の痛さに、ちょっとしたパニック状態に陥ります。
そうすることによって、呼吸を意識することができなくなるので次第に呼吸が浅く、そして速くなり過呼吸になってしまう人も多々います。
私も1人目の時に、うまく呼吸ができなくて過呼吸になり途中から酸素マスクをつけて出産に臨みました。
陣痛がきた!と思ったら、ゆっくりと息を吸って、長~くゆっく~り息を口から出すように心掛けましょう。
難しいかもしれませんが、痛みに意識を集中させるというわけではなくて、呼吸に意識を向けるようにするのです。
どうしても身体におもいっきり力を入れたくなるのですが、できるだけ身体の力を抜いて息を吐くようにしましょう。
この出産時の痛みを軽減する呼吸法のことを「ラマーズ法」と言います。
「ラマーズ法」ってよく聞きますよね~。
まず初めに、陣痛が強くなってきたなって感じてきたら、「鼻」から2秒ほど空気を吸って、2秒で「口」から息を吐きます。
「鼻」から空気を吸わなければいけないのに、近年では「口」から空気を吸う人が多くいるようです。
つらい時ですが、意識して「鼻」から空気を吸うようにしましょう。
痛みのピークが過ぎるころには、呼吸法はゆっくりにしていきます。
子宮口が開いて陣痛が強くなった時の呼吸法は、よく耳にするコチラです。
「ヒッヒッフー。」と言いながら、リズムよく呼吸を繰り返す方法です。
最初の「ヒッヒッ」で短い息を吐き、「フー」で長い息を吐きます。
この呼吸法を繰り返せば、痛みを軽減するだけではなくて、自然と体の力を抜くことができます。
そうすることによって、赤ちゃんに酸素をしっかりと届けることができるのです。
呼吸に集中する時は、吐く息の方に意識を集中させるといいです。
吐く息を深くすれことによって自然と空気をたっぷり吸えるので、リラックスをすることもできます。
つまり、呼吸に集中して自律神経を整えれば、リラックスや痛み軽減に繋がるというわけです。
テニスボールやゴルフボールで腰や肛門あたりを押してもらう
赤ちゃんは、よし生まれよう!という力で下へ下へとどんどんと下がっていきます。
ママのお尻の方向に向かって、ぐいぐいとおもいっきり押す力が働きますのでその瞬間、骨盤がくだけそうな強い痛みを感じます。
それに対するために、テニスボールやゴルフボールをママの肛門のあたりにあててそれをご主人や助産師さんなどに強く押してもらうと、不思議なほど楽になるんですよ。
強い力で押した方が痛みがもっとも緩和されるので、男性であるご主人に手伝ってもらうのがいいかもしれませんね。
押し付けることが難しいのであれば、テニスボールやゴルフボールを肛門のあたりに当てて
その上から座ると、自分で強さの調整ができます。
あらかじめテニスボールやゴルフボールの用意ができなかった場合は、こぶしで押してみても効果的ですよ。
腰をさすってもらう
陣痛で腰が砕けそうなぐらい痛い…。
ですとか、腰をダンプカーが何回も往復しているような強い痛みを感じます…。
ですとか、そういったときに痛みの感覚を分散させるためにも、背中から腰の辺りを強く何回もさすってもらうと痛みが和らぎます。
これ本当にそうでして、私も陣痛がきた瞬間に助産師さんや主人におもいっきり力を入れて腰をさすってもらうことでめちゃくちゃ痛みが和らぎました。
おかげで、主人は筋肉痛になったそうですが。笑
優しく腰をさするよりもしっかりと強めにさすってもらう方が、痛みの感覚が分散するので陣痛が和らぐ感じがします。
付き添いの方には、おもいっきりさすってもらうことをオススメします。
助産師さんは慣れておられるので、腰の一番痛い部分を何も言わずに絶妙なタイミングで強くさすってくださるので、とても頼りになりますよ。
体を温める
腰やお腹、そしてお尻や足などを温めることで陣痛の痛みを和らげることができます。
身体を温めることによって、筋肉がほぐれて血行もよくなるということで血液循環がよくなって結果、子宮の筋肉にも酸素の供給ができるのです。
子宮の筋肉がほぐれると、子宮収縮も順調に進むという特徴もあるのであとあと楽になります。
ですので、余裕があればお風呂に入って身体を温めたり
(※破水をしている場合は、お風呂に入ったりシャワーをしたりすると、雑菌感染する恐れがあるのでNGです。)
入院準備としてカイロを用意しておいたりすることをオススメします。
水分や栄養を補給する
陣痛に耐え忍ぶ時間は人によってそれぞれ違います。
出産まで、わずか数分という人もいれば、丸2日かかったという人もいます。
どちらにしても、生まれてくるまで耐え忍ぶ体力が絶対に必要になってきます。
気がつくと口の中がカラカラに乾いてしまっていたり、夏季ですと汗をたっぷりとかいたりもします。
ですので、陣痛に耐え忍んでいる時間はできる限り定期的に水分の補給をすることが必要になってきます。
ここで絶対に必要になってくるのは、「ストロー」です。
陣痛が強烈に痛くなってくると、普通に口を付けて飲み物を飲むことさえもできなくなります。
そのため、ストローで簡単に飲めるようにしておくととても便利なんです。
また、出産は体力勝負です。
ですので、陣痛と陣痛の間の余裕のある時間には、自分の好きなものを食べたり体重制限などで我慢していたチョコレートなどの甘いモノを食べたりすると気分転換になり頑張ることができるかもしれませんね。
あと、できればおにぎりなどしっかりとお腹にたまる炭水化物などを食べて体力をつけておくことも大切ですよ。
お気に入りの音楽を聴いたりアロマを焚いたり
最近の産院では、陣痛室から分娩室までが一緒になった個室であるところが非常に多いです。
ですので、個室ということである程度自分の好きな音楽を聴くことができるのです。
自分の好きなCDを持ち込んだり、携帯にダウンロードした音楽を聴いたりできるのがいいですよね。
私が出産した産院では、ヒーリングの音楽と共にアロマを焚いてくれていました。
強い香りだと気分が悪くなることもあるので、控えめにふわっと香る感じがサイコーでした。
良い香りに包まれながら、癒される音楽を聞きながらの出産は、おもっていたよりもとても快適でした。
音楽やアロマというのは、思いのほか身体をリラックスさせてくれたり気分を盛り上げてくれたりしますので、出産時に活用するのもいいかもしれませんね。
人と会話する
陣痛の痛みが来た時に、陣痛室で一人で耐え忍んでいると、そればっかりに集中するあまり痛みをよりリアルに感じてしまいがちです。
ですけど、陣痛室に旦那さんがいてくれたり、家族がいてくれたりすると、ほんの少しでも気分が紛れますよね。
私も、最初は主人や助産師さんや看護師さんと何気ない会話を楽しんでいたのですがやはり、痛みが増してくると会話もできないくらいになり最終的には、大笑いしている主人に対してものすごく腹ただしさを感じました。(笑)
心が落ち着くものを用意しておく
これ、ホントに大事です!
私は、母が持ってきてくれたおNewのタオルに助けられました。
痛さがピークの時にギューっと握りしめられたし、あまりにもの痛さに涙が出そうになった時に涙を拭えたし、汗も拭えたし…。
あとなんといっても、タオルについた実家のにおいで気持ちを静めることができました。
最終手段として無痛分娩も選択肢に入れる
どうしても出産に対しての恐怖心がぬぐえない場合や、少しでも出産時の痛みを軽減したい場合には麻酔を使った「無痛分娩」を選択してみてはいかがでしょうか?
無痛分娩は、子宮口が開くまでは麻酔を使うことができませんが子宮口が開いてきて出産可能な状態になると、麻酔を打って痛みをなくします。
出産をする時には、陣痛の痛み以外にもいろいろな痛みがあります。出産ピーク時の膣が最大に広がる痛みや、会陰が裂けそうになる痛み。
そして、肛門が圧迫されるような痛みなどがあります。
無痛分娩では、これらの痛みをそれぞれに軽減することができます。
詳しくご説明すると・・・
無痛分娩の鎮静方法には、「硬膜外麻酔」と「静脈点滴」の2種類があります。
・硬膜外麻酔とは・・・背中の腰あたりに痛み止めの注射をして、硬膜外腔へカテーテルを入れて
そこへ麻酔薬を注入するという方法です。
・静脈点滴とは・・・硬膜外麻酔が使えない場合に適用されるもので
医療用麻薬などの痛み止めを、静脈の中に入れる方法です。
一般的には、硬膜外麻酔を行うことが非常に多いです。
無痛分娩のメリットは、なんといっても痛みが少ないことです。
痛みを感じる時間やストレスが少なくなるために、母体の体力の消耗も少なくなるのです。
ですので、産後の回復を早めることが可能なんです。
その他にも、副交感神経を優位にすることで産道が広がりやすく出産までの時間を少なくすることもできるのです。
お腹の張りは感じることができるので、今、陣痛がおきているタイミングということはわかります。
つまり、無痛であっても、自分でいきむことができるのです。
ですが、微弱陣痛などで陣痛が弱まることもあります。
陣痛が弱くなってしまった時は、陣痛促進剤を使ったり吸引分娩になったりする可能性があるので
十分な注意が必要になってきます。
それに、無痛分娩は全ての妊婦さんが体験できるというわけではありません。
血が止まりにくい人や背骨が変形している人や、神経の病気を持っている人などは無痛分娩を受けることができません。
無痛分娩を受けるには、いろいろな注意点があるのできちんと理解してから選択するようにしてください。
まとめ
どんなに痛くてつらい陣痛で出産でも必ず終わりがきます。
陣痛は、痛くないわけがないのです。
ですが、痛みに耐えられなかった人はいませんので、皆さんもきっと乗り越えられます!
ですので、あなたも必ず乗り越えることができますので安心してお産を迎えてくださいね。
陣痛真っ只中の時は、これからどれほどの痛みが強くなるのか?どれだけの時間続くのか?
など、全く見通しがつかなくて不安になるかもしれません。
ですけど、赤ちゃんが生まれてしまえば一気にその痛みから解放されます。
痛みの先には、今まで味わったことのないような「達成感」と大きな「感動」が待っています。
例えようがないほどの痛みに耐え赤ちゃんが生まれたときには、今まで味わったことのないものすごい達成感が味わえます。
それに、自分が10ヶ月間もおなかの中で大切に育ててきた赤ちゃんが、この世に生まれてきてくれた瞬間は
何とも言えない大きな感動が待っているのです。
例えようがないほどの痛みを乗り越えたときの、わが子のかわいさったらもう言葉では表現できないほどです。
赤ちゃんに会える日はもうすぐです。
出産が怖くないママなんて、この世の中にはいないと思います。
みんな、少なからず不安や緊張を抱えながら出産の日を迎えるものだと思います。
ですけど、出産を終えたママたちがみんな口をそろえてこう言います。
「カワイイわが子が生まれてしまうと、痛みは忘れちゃうものなのよ。」
自分の赤ちゃんに会えるということは、それほど大きな喜びと共に感動に包まれるということなんですよね。
出産する時に、完全に痛みをなくすことはできません。
ですけど、痛みを軽減する方法は上記で述べたようにたくさんあるのです。
自分に合った方法をみつけて、赤ちゃんと一緒に出産を乗りきってくださいね。
そして、人生で一番の「感動」に包まれてください♪