
子宮口が開いてきたら赤ちゃんと会えるまで、あともう少し!とよく言われますが
一体、子宮口とはどの辺りのことを示しているのか?皆さんご存知ですか?
子宮口とは、子宮の一番下の部分で、膣につながるところにあります。
出産の時に、赤ちゃんの出口となるとっても大切なところなんです。
陣痛が始まってくると、子宮口が開いてきて赤ちゃんが生まれるための準備が進んでいきます。
・子宮口が開いてくると、どれくらいの時間で出産になるのでしょうか?
・それに伴い、どれくらいの痛みがあるのでしょうか?
・そして、具体的にはどうやって、何センチくらい開くものなのでしょうか?
初産婦の場合は、だいたい10~12時間かかると言われています。
経産婦の場合は、だいたい4~6時間かかると言われています。
子宮口が閉じた状態から、3期に分けて徐々に全開大へと開いていきます。
そこで今回は、この3期をそれぞれ具体的にご紹介していきます。
・子宮口が開くとはどういうこと?
・子宮口が開くとどうなるの?
・何センチ開いたら出産になるの?
・陣痛はいつから始まるの?
なども合わせて具体的にご紹介していきます。
Contents
子宮口が開くとはどういうこと?
子宮口とは、子宮の入り口でもあり、赤ちゃんが産まれる時の出口でもあります。
子宮の下部分にあって、腟とつながっている細い管の部分を子宮頸管(しきゅうけいかん)と呼びます。
胎児側を「内子宮口」、腟側を「外子宮口」と言います。
子宮口が開くということは、内子宮口も外子宮口も両方が開くことを言います。
陣痛が始まると、お母さんの体内では「オキシトシン」や「プロスタグランジン」
といった2つのホルモンがたくさん分泌されてきます。
この分泌された2つのホルモンは、赤ちゃんが通りやすくなるように
ママの子宮頸管や子宮口を柔らかくしてくれる働きがあります。
分娩が進むにつれて子宮口はどんどんと開いていき、赤ちゃんが産まれるときには
子宮口は全開大(直径10cmくらい)まで開くのが一般的です。
そこで今回は、この子宮口の開き方について、どれくらい開いていくのか?などを
具体的に3段階に分けてご紹介していきたいと思います。
子宮口が開くとどうなるの?
陣痛が、規則的に10分間隔でおこったり、1時間に6回以上おこったりすると、これがお産のスタートのサインになります。
陣痛がスタートしてから、子宮口が完全に開き終わるまでを「分娩第一期」と言います。
初産婦では平均10~12 時間くらいかかり、経産婦では平均4~6時間くらいかかると言われています。
出産前以外にも子宮口が開くことはあるの?
子宮口は、陣痛が始まった後に段階を経て開いていくものですが、それ以外のタイミングで
子宮口が開くこともなかにはあります。
赤ちゃんが十分に成長していないときに子宮口が開いてしまうと、妊娠超初期では早期流産
妊娠初期では切迫流産、そして妊娠22週目以降~37週目未満までですと
「切迫早産」の危険性があります。
流産や早産の原因はいろいろありますが、細菌に感染してしまっていたり
子宮が奇形していたり、あとはストレスなどが関係していたりもします。
陣痛の始まりと子宮口の全開大は、平均的に妊娠37週0日~41週6日のあいだにおこることが多いです。
ですけど、妊娠37週0日未満に感染症などが原因で、なかにはママの子宮口が開いてしまうこともあります。
医師が診断・治療をしても子宮口の全開大が止まらない場合は、早産となる危険性もあるので
自宅や産院・病院での安静(入院)となる場合もあります。
私も第1子の時に早産の危険性があるとのことで、出産2ヶ月前から自宅で安静との診断を受けて
食事・トイレ・お風呂以外は、ずっと横になっているようにと言われました。
初めての出産でとても不安でしたので、医師の言う通りずっと寝転んでいました。
その頃今ほどネット社会ではなかったので、スマホもあまり普及していなくて
1日が長すぎてめちゃくちゃ暇をもて余していました(^^;)
逆に子宮口がなかなか開かないママさんも。
こちらの記事を参考にしてくださいね~。
子宮口の開き方は3段階にわかれる
子宮口は、出産の進み具合にともなって最初は閉じているのですが、そこからだんだんと開いていきます。
最終的には、全開大(直径10cmくらい)になって、そこから子宮口は柔らかく伸びていきます。
その開き方は
・第1期(開口期)
・第2期(娩出期)
・第3期(後産期)
上記のように3段階に分類されます。
第1期(開口期)に関しては、子宮口の開き方によってここからさらに
・準備期
・進行期
・極期(活動期)
の3段階に分類されます。
子宮口がだんだんと開いていくのと並行して、陣痛も徐々に強まっていき
次第に陣痛の間隔も短くなり、激しい痛みが伴ってきます。
では上記の3段階を、陣痛の進み具合と一緒に注意点や
この時期特有のポイントなども合わせて詳しくご紹介していきます。
ちなみに…「微弱陣痛」になった場合、陣痛促進剤をうちます。
陣痛促進剤は費用がかかる場合がありますので、ぜひこちらの記事を参考にしてくださいね。
第1期:(開口期) 準備期・・・子宮口の開き0〜3cm
陣痛が、8~10分間隔でおこっている時期を「準備期」と言います。
準備期では、子宮口が0~3cmくらい開いている時期のことです。
産院や病院によっては、「潜伏期」と言うところもあります。
この「準備期(潜伏期)」になると、ほとんどのお母さんは病院に連絡して入院することになります。
なかには陣痛が始まっていても、しばらくの間ぴったりと子宮口が閉じているお母さんもいてます。
子宮口が開いているかどうか?は自分ではわからないことが多いので
子宮口の開きが、1cmや2cmくらいでは痛みを感じないという人もなかにはいてます。
子宮口が開いてきても、子宮の収縮はまだ非常に弱くて
自覚ができるほどの不快な症状を感じることがほとんどありません。
赤ちゃんの頭がどんどんと下がってくることで、不規則だった陣痛の間隔が次第に規則的になっていきます。
陣痛は10~15分の間隔で、20~60秒連続するようになってきます。
だんだんと下腹部が少しずつ痛くなってきて、生理痛のような鈍い痛みを感じてきます。
この期間は、2~6時間の間に進んですぐに出産に繋がる人もいれば、何日間やなかには数週間も続く人もいてます。
この期間はとても個人差が大きいので、こればっかりは実際に出産の時期にならないと
どのくらいの時間がかかるのか?わかりません。
また、初産婦か経産婦かによっても大きく違いがあります。
一般的な「準備期(潜伏期)」の期間は、初産婦で平均だいたい8時間くらい。
経産婦で平均だいたい6時間くらいだと言われています。
なにはともあれ、比較的に痛みが弱い時期ですので、あわてずに落ち着いて行動してくださいね。
※注意点やポイント
まだ破水をしていなければ、お風呂に入っても大丈夫ですよ。
痛さも弱くて眠れるようであれば、体力温存のためにもゆっくりと寝ておくといいでしょう。
まだ痛みも生理痛のような鈍くて弱い痛みの人が多いので、これから始まる出産に向けて
好きな音楽を聴いたりDVDを観たりと、、心身共にリラックスして過ごすようにしてくださいね。
経産婦のママは、この時点で入院する人がほとんどです。
第1期:(開口期) 進行期・・・子宮口の開き4~7cm
準備期の後の、子宮口が~7cmまで開いてくる時期を「進行期」と言います。
この時期は、子宮の収縮がだんだんと強まってきます。
陣痛は3~5分の間隔で、20~40秒くらい連続して起きるようになります。
痛みは準備期よりも強くなり、下腹部に子宮の収縮を感じるようになります。
※赤ちゃんが回旋しやすくするために、ママは同じ体勢のままでいるのではなくて
定期的に姿勢を変えるようにすることで、お産も進行しやすくなります。
※注意点やポイント
初産のママは、この時点で入院をします。
陣痛の痛みがどんどんと強くなってくるので、事前に練習していた呼吸法を上手くすることができなくなるかもしれません。
ですが、陣痛が始まったら慌てずに落ち着いて呼吸をしていきましょう。
次第にリズムができてきますよ。
第1期:(開口期) 極期・・・子宮口の開き8~10cm
進行期がさらに進んで、子宮口が~10cmまで開いていく時期を「極期」と言います。
子宮口が完全に開ききる全開大までは、進行期が終わってから15分~1時間ほどかかると言われています。
そして、全開大になった時にいよいよ分娩室へ移動します。
(陣痛室と分娩室が一緒の産院もあります)
そして、陣痛が1~3分の間隔で、60~90秒の連続した陣痛が続きます。
この時点が、出産のピークです。
痛さが最高潮に達するので、なかなか上手く呼吸法を実践することが困難になるかもしれません。
ですが、陣痛の最初と最後に深呼吸をすることを意識していきみを逃すようにしましょう。
「ヒッ、ヒッ、フー。」と妊娠中に練習した呼吸法を実践するように頑張ってくださいね。
※注意点やポイント
痛みもとても強くなり、一番しんどい時期です。
ですが、カワイイわが子との対面まであともう少しです!
いきみたい衝動が強く出てきて、いきむのを逃すのがだんだんとしんどくなってきます。
ですが、助産師さんやパパに腰を強めに押してもらうと、少し痛みが和らぐ場合があるので
あともう少し、頑張ってください!
第2期:(娩出期)・・・子宮口全開大
いよいよ出産です!
赤ちゃんが骨盤内に下りてきて子宮口が全開大になったら、分娩スタートです。
呼吸法でいきみを逃がしながら、いきんでいいですよ~。
というサインが出るまでは我慢してくださいね。
そして、いきんでいいですよ~。という合図があったら陣痛がきた瞬間に合わせていきみます。
普通に2回深呼吸をしたあと、3回目で大きく息を吸って息を止めていきみスタートです。
いきみが終わって陣痛が遠のいている時は、普通に深呼吸をして赤ちゃんに酸素を送るようにしましょう。
私の体験談ですが、第1子の時なかなか出てこなかったので、母子ともに危険な状態に陥りそうだということで
(呼吸も上手くできなかったので)
医師の判断のもと、最終的には酸素マスクをつけていきみました。
それでも、なかなか出てこられなくて、もう身体がフラフラになっていて
最終的に全力の中の全力でいきんだら、やっと出てきました。
その瞬間、一瞬気を失いましたが、すぐに目が冴えてきてわが子と対面した時の感動は
今でもしっかりと覚えています(*^-^*)
※注意点やポイント
いきむときの姿勢は、あごを引いて自分のおへそ辺りを見るようにします。
少し上に肛門を突き上げるようにしていきむと、赤ちゃんも出やすくなります。
強くて激しい痛みがくるので、なかなかしんどいとは思いますが
いきむときには頑張って目を開けて、自分のおへそ辺りを見ていきむようにしましょう。
タオルやレバーや、立ち合いの旦那さんの手をしっかりと握って力をこめていきむといいでしょう。
「いきんでいいですよ~。」と言われるまではいきみを逃がすことがとてもしんどいですが
助産師さんや医師のサインがない時には、赤ちゃんにも負担がかかりますので
いきまないように注意してくださいね。
第3期:後産期
赤ちゃんが出てきた後に、後産といって子宮の壁から剥がれ落ちて胎盤が出てきます。
胎盤は、10~30分ほどで出てきます。
これでお産は全て終了となります。
胎盤が出てくるときに、少しチクっとした痛みを感じる人がほとんどです。
ですが、赤ちゃんが出てくる時の痛みに比べると全然痛くないので
胎盤が出てきているということを感じずに、そして気が付かない人もまれにいます。
※注意点やポイント
赤ちゃんもママも元気なら、ママの胸元で赤ちゃんを抱っこしてカンガルーケアを体験します。
待ちに待ったカワイイわが子との対面は、とても感動するものになるでしょう。
一生忘れられないステキな体験ですよね♪
まとめ
いかがでしたでしょうか?
子宮口が開き始めれば、赤ちゃんに会えるまであともう少しですよね。
子宮口が開く感覚は人それぞれで違いますが、「子宮口が開いた!」と検診などの時に聞くと焦ってしまいがちです。
しかし、出産には平均的に初産婦だと10~12時間、経産婦でも4~6時間かかるものです。
そして陣痛も最初から激痛がくるわけではなくて、最初は生理痛に似た鈍痛から始まって
そして痛みもだんだんと強まっていくものです。
あと場合によっては、子宮口が閉じたままでお産がなかなかスムーズに進まないというケースも多々あります。
しかしながら、焦らなくても大丈夫です。
お産の前は、心身ともにリラックスすることがとても大切なんです。
不安になったことは、医師や助産師さんに遠慮せずに相談してみてくださいね。
出産は長丁場になりますので、あわてずに赤ちゃんのペースに任せながら
ママもリラックスして、わが子との対面を想像しながら出産に臨んでくださいね♪